ホーム > 2009年 > レポート > 大会最終日レポート

「ヤマハレディースオープン葛城」大会最終日レポート 2009年4月5日(日)

「ヤマハレディースオープン葛城」大会最終日レポート

韓国・黄 アルムがベストスコア更新の65をマークして2位に8打差の通算11アンダーで日本女子ツアー初優勝

写真:ヤマハレディースオープン葛城 大会最終日

通算4アンダーの単独首位でスタートした韓国の黄 アルムが、7バーディー・ノーボギーのベストスコア65でフィニッシュ。通算11アンダーにスコアを伸ばして日本女子ツアー初優勝を飾った。8打差の2位タイには原江里菜、ジュリー呂、イ ジウ、さらに2打差の5位には三塚優子が入った。51位タイの綾田紘子がベストアマに輝いた。

たっぷりの夢に向かって!

写真:黄 アルム

「結果の良否にかかわらず、優勝争いの経験は自分にとってプラスになると思います」。前日ベストスコア67をマークし、通算4アンダーで単独トップに立った黄アルムは、最終日を前にそう話していた。ツアー初優勝のプレッシャーが黄に襲い掛かると思われたが、気持ちを前向きにしたことが、奏効した。
最終日最終組スタート。黄は1番ホールでのバーディーパットを強く打ち、カップをオーバーした。
「前夜に雨が降ったので、グリーンが重いと思って打ったら、オーバーしてしまいました。でも返しのパットは『入りそうだ』と感じましたし、実際打ったら入ってくれました。ショートパットに自信がありました」。
優勝争いを演じる最終組の原江里菜と中田美枝がパットを外してスコアを落とす。黄は、パットの自信がショットにも波及して行った。「出だしではピンの手前に落として攻めていったのですが、グリーンが雨で柔らかくなっていると気づき、途中からピンに向って打ち始めたら良いスコアにつながりました」と黄。4、5番と7、8番ホールで連続バーディーを奪い、2位との差を一気に広げた。後半に入ってもその勢いは止まらず、結局7バーディー・ノーボギーの65でフィニッシュ。ツアー初優勝を通算11アンダーで飾るとともに、2位には8打差をつける圧巻のラウンドを演じて見せたのだった。
「優勝よりも今日(65)、自分のベストスコアだったのが嬉しい。それもスコアカードを書くまで気づきませんでした。バーディーをもう一つもう一つと思い、スコアを1打でも減らしたいと考えてプレーした結果です。(優勝は)もっと経験を積んでからと思っていました。今日は優勝経験のある人が追いかけてくる展開だったので、自分(の優勝)はまだまだと。勉強になると思っていました。いいプレーが出来て満足です」。
今後の目標は「初優勝ができたので、今度は2回目の優勝をしたいです。平均ストロークを少なくして、予選落ちは1回もしたくないですね」という黄。アルムとは韓国語で「たっぷり」を意味する。彼女の夢も「たっぷり」だけに、今後の活躍から目が離せそうにない。

「自分のプレーでアルムをしびれさせられたなら、もっと面白い試合展開に…」

写真:原江里菜

最終日最終組。通算4アンダーの単独トップ・黄アルムを1打差で追う原江里菜。「今年は複数回優勝」を目標に掲げた原にとって、その1回目のチャンスをツアー第3戦目で早くも迎えた。
しかし、早いうちに黄に追いつきたかったが、2番ホールでボギーを打ってしまった。3番ホールでバーディーを奪い返してスコアを元に戻したものの、7番ホールでまたしても先にボギーを叩いてしまったのだった。
そんな原のプレーを尻目に黄は4、5番ホールと7、8番ホールでいずれも連続バーディーを奪取。この時点で6打差のビハインドとなった。
「前半で1~1.5メートルくらいの流れを作るパットを決められなくて…。それでアルムの心に余裕を与えてしまったかなと思います。アルムはパットを強めに打っていたし、ショットもピンを狙っていっていました。(優勝争いで)しびれていたら、あんなプレーは出来ないと思います」と、ホールアウト後、原は勝者のプレー振りと試合の流れをそう分析した。 最終日ベストスコア65をマークした黄のパット数28に対して、この日イーブンパーに終わった原のパット数は30。それも3パットを2回打っての数字だ。
「(黄に)あれだけ入れられたら仕方がないです。1.5メートルくらいのパットが、あと3つくらい決まってくれたなら…。結果をみたら3打では届きませんが、きちんと入れていたら試合展開は違っていたと思います」と振り返る。
今季初優勝のチャンスは逃した。だが、優勝争いという貴重な経験をしただけに、この悔しさがかけがえのない財産になるに違いない。

地元自治体へ寄付金600万円を贈呈

写真:ボランティアスタッフと贈呈式

主催のヤマハ株式会社とヤマハ発動機株式会社は、後援をいただいた静岡県、磐田市、掛川市、浜松市、袋井市、森町の地元自治体にそれぞれ100万円、総額600万円を寄贈した。
同大会は地元に根ざした大会運営を目指しており、昨年は開催3日間に延べ566名のボランティアスタッフに競技運営等の協力をしてもらった。大会主催者として、地域住民の多くの方から賛同と協力を得られたことに感謝し、今後もさらに地域との良好な関係を築いていきたいと考えている。
今年は後援に、新たに浜松市を加え、昨年に引き続いて大会最終日には、ボランティアスタッフとして参加した開催3日間324名、延べ658名に対して感謝の気持ちを表する場を設けて労を労った。その場で同時に行なわれた寄付金贈呈式では、伊藤修二大会会長からそれぞれの地元自治体の代表者の方に地元の地域活性、社会福祉などの活動の一助にしてもらおうと寄付金の目録が手渡された。

最新情報

2009.04.05
2009年度の「大会最終日レポート」「大会終了後選手コメント」を掲載しました。
2009.04.05
2009年度の「スコア一覧」を更新しました。
2009.04.04
2009年度の「大会2日目レポート」を掲載しました。
2009.04.04
2009年度の「スコア一覧」を更新しました。
2009.04.03
2009年度の「大会初日レポート」「スコア一覧」を掲載しました。
2009.04.03
2009年度の「ペアリング紹介」を掲載しました。
2009.04.03
2009年度の「スコア速報」を掲載しました。(※JLPGAサイト)
2009.04.03
2009年度の「優勝者予想キャンペーン」の募集受付を終了しました。
2009.04.02
2009年度の「プロアマ大会レポート」「大会直前インタビュー」を掲載しました。
2009.04.02
2009年度の「大会直前レポート」を掲載しました。
2009.04.02
2009年度の「会長挨拶」「各ホール紹介」「ギャラリーイベント」「ギャラリーの皆様へ」「観戦ガイド」を掲載しました。
2009.04.02
2009年度の「大会実施要綱」「会場アクセス」を更新しました。
2009.03.25
「会場アクセス」ページに無料送迎バスの時刻表を掲載しました。
2009.03.30
2009年度の「優勝者予想キャンペーン」を掲載しました。
2009.03.13
2009年度の「出場予定選手一覧」を掲載しました。
2009.02.25
2009年度のボランティアスタッフの募集受付は終了しました。
2009.01.27
2009年度の「チケット情報」を掲載しました。
2009.01.22
2009年度の「ボランティアスタッフ募集」「会場アクセス」「開催ゴルフ場紹介」を掲載しました。
2009.01.05
2009年度の「大会実施要綱」を掲載しました。
2009.01.05
2009年度は4月3日(金)~5日(日)に開催決定しました。

ページのトップへ戻る