昨年の最終日、2位に2打差をつけて首位スタートしたイ ミョン。一時は渡邉彩香に並ばれたものの、終始安定したプレーを展開し、国内ツアー初優勝を飾った。「シード権獲得を目標にしていたので、優勝できて本当にうれしい」と、細い目をさらに細めて勝利を喜んだ。腎臓ガンを克服してツアーに復帰したイは「自分が活躍することで、同じような病気で苦しんでいる人に勇気を与えられたら」と思いながらツアーを戦っている。今季はすでに開幕戦でツアー通算3勝目を挙げて今大会を迎えている。そんなイが直前インタビューに応じてくれた。
──昨年大会では接戦を制して初優勝を飾りましたね。
ありがとうございます。今大会は2連覇の記録が懸かっていますが、これまで一度も成し遂げたことがないので、ぜひ達成したいと思っています。
──今季はすでに開幕戦優勝を飾っていますから、好調なのでは。
前試合(アクサレディス)は予選落ちをしてしまいました(苦笑)。パットが思うように入ってくれませんでした。
──調整はできましたか。
はい。できたと思います。パットは勝敗を分けますし、特にこの葛城GCはグリーンが硬く、ボールが止まりづらい。スコアメイクに苦労させられます。ドライバーショットの正確性も問われますが、やっぱりパットの良否がスコアという結果、順位になって表れると思います。葛城GCは本当に難しいです。
──しかし、そんな難コースで昨年は初優勝を飾っています。
運もあったと思います。一年間ツアーでプレーして来て、芝質にも慣れましたし、グリーン周りからのショートゲーム力はアップしたとは思っているので、2連覇ができたらうれしいですね。
──この大会で2勝目を飾るのが目標ですか。
2連覇も目標の一つですが、今季の最大の目標はメジャー大会優勝、日本タイトルを獲得したいと思っています。この大会はメジャー大会に匹敵するほどのコース難易度の高さ、グリーンの硬さ、速さですから、優勝することでメジャー制覇への自信にもなると考えています。
──ツアー転戦中の楽しみは何かありますか?
開催地の名物を食べることです。私、グルメなんです(笑)。特にウナギが大好きで、ツアーで各地のウナギを食べましたが、ここ静岡で食べたウナギが日本一美味しかったし、忘れられませんでした。ですから、今週もコース入りしてすぐに食べに行きました。ヤマハレディースを迎えるのを本当に楽しみにしていたんですよ。
──では、今週は大好きな日本一のウナギを食べて、2連覇達成でしょうか。
(2連覇が)できれば、最高ですね。頑張ります。応援よろしく願います。
──貴重な時間を頂き、有難う御座いました。活躍を期待しています。