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大会レポート

大会初日レポート

3アンダーをマークした笠りつ子、馬場ゆかりが首位タイで並走
1打差3位タイに昨年覇者の渡邉彩香、テレサ・ルー、申ジエら実力者が追う

春の女王戦「ヤマハレディースオープン葛城」の第1ラウンドが幕を開けた。例年はコース内の桜がほころぶ中で開催されているが、今年の桜はまだ数輪が開花している程度。それでも、ツアー屈指のグリーンの硬さ、速さは例年通りで、「いつも以上にグリーンが硬くて速い」という選手も少なくない。

プロ114人、アマチュア6人の計120人が出場した第1ラウンドは、「午前の部」第1組が午前7時10分にティーオフ。午後の部の1組目となる第21組は、午前11時24分にスタートした。

午前の部では3バーディー、ノーボギーの笠りつ子、5バーディー、2ボギーの馬場ゆかりが3アンダーで首位の座を分け合った。1打差の2アンダー・3位タイでフィニッシュしたのは、前年大会覇者の渡邉彩香、台湾のテレサ・ルー、韓国の申ジエの3人。さらに1打差の1アンダー・6位タイには、韓国のユン・チェヨン、鈴木愛、福田真未、藤本麻子ら8人のプロが名を連ねた。

一方、風が午前よりも強まった午後は、好スコアをマークする選手は少なく、アンダーパーを記録したのは、韓国のカン ヨウジンとジョン ジェウンの二人だけだった(1アンダー)。

明日の第2ラウンドは午前7時10分がファースト・ティーオフ。予選通過を目指したアグレッシブなプレーに応援と声援を送るためにも、ぜひコースまで足を運んで、観戦してください。

“ダメモト”プレーでバーディー量産!
馬場ゆかりは“心地よい疲れ”を追い求める

今季ツアー5戦目となる「ヤマハレディースオープン葛城」だが、自身にとっては2戦目のトーナメント出場となった馬場ゆかりが好発進した。5バーディー、2ボギーの69。難攻不落として知られる葛城ゴルフ倶楽部でのスコア60台は、わずかな自信を増長してくれる。

昨年は賞金ランキング53位に終わり、同シード権を逸した。ツアー出場優先順位を争うクォリファイングトーナメント(QT)では51位に止まり、今季のツアー出場試合数は数えるばかりとなってしまった。それでも今オフはすでに40ラウンド以上もプレーし、しかもトレーニングを兼ねて、あえてカートには乗らなかったという。

「昨年はテークバックの際、右手首にビリビリっと電気が走るような原因不明の痛みに襲われ続けて、思うような成績を残せませんでした。今年は出られる試合が絞られてしまったので、逆に照準を絞って出場できる! とプラス思考で臨んでいます。この試合は私にとっては、まだ2戦目なんですけど、もう疲れちゃいました」と白い歯を見せた。

右手首の痛みは解消し、ショットはイメージした地点にボールを運べるほど回復。その好調さを試合でも発揮できての第1ラウンド。見事、首位タイで切り抜けた。

「シード選手の頃は、毎週毎週が試合出場でしたが、QT選手になってみて、出られる試合が、ゴルフまでもが新鮮に感じるんです。たとえミスしても、試合に出ていないのだから仕方ないと割り切れるし、開き直れる。ダメでもともとと思えるから程よいプレッシャーと緊張感の中でプレーできています。ただ、中途半端なミス、つまらないミスだけはしないようにはしているんですけどね」

欲をかかず、忠実にプレーした結果の5バーディー。「ご褒美だと思っています。葛城ゴルフ倶楽部は攻めるホールと守るホールが明確で、パー4はしぶとくパーセーブ、パー5はバーディー奪取が攻略法だと考えています。それを今日はうまく実践できました」と馬場。

疲れを“心地よい”疲れにするために、残り3日間も“ダメモト”プレーで首位をひた走る構えだ。

大会初日のコメント

笠りつ子
首位タイ・スコア69(3バーディー)

「難しいコースなので、嬉しいです。戦略をしっかり考えなくてはならない、好きなコースですから勝ちたいという思いがすごくあります。ショットがなかなか乗りませんでしたが、リカバリーが良かった。アプローチとパットに助けられました」

渡邉彩香
3位タイ・スコア70(5バーディー、1ボギー、1ダブルボギー)

「ロングパットが入ったり、ミスショットが(ピンに)ついたりのラッキーもあって、今日のゴルフの調子で2アンダーはベストのスコアかなと…。スイング自体は悪くはなく、リズムが課題なので修正したいと思っています。1回ミスをすると何となくリズムをつかめなくなるので、しっかりできるようにしたいです。100ヤードぐらいのショットに自信を持って打てているから、パー5のホールで3バーディーも取れています」

テレサ・ルー
3位タイ・スコア70(6バーディー、2ボギー、1ダブルボギー)

「(14番ホールでのダブルボギーは)バンカーから3回も打ちました。難しかった。今日はショットが良かったし、パットも悪くありませんでした。そのバンカーの時だけ集中力が切れました。3日間大会よりも、もう1日チャンスがある(4日間大会)。ミスしてもまだ残りホールがあると最後まで集中してプレーできます。元の調子が戻って来ました」

申ジエ
3位タイ・スコア70(3バーディー、1ボギー)

「バーディーチャンスが多かったけれど、決められずに残念でした。ミスを少なくしようと思っていたので、1ボギーは悔しいですが、今日一日のプレーには満足しています。このコースでは我慢が一番。我慢を続けてチャンスが来たらモノにしていかないといけません」

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