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2018年大会覇者・アン ソンジュ選手 ディフェンディングチャンピオンに開催直前独占インタビュー

ヤマハレディースオープン葛城の舞台、葛城ゴルフ倶楽部は難攻不落のコースとして知られている。名匠・井上誠一がコース設計した巧みな18ホールは、プレーヤーに決断と勇気を求める。気まぐれな春風がショットに影響を与え、グリーンは硬く、速く、しかも微妙なアンジュレーションが施されている。ピンポイントで止まるショットを放ち、パットラインをしっかり読み切らない限り、攻略はできない。そのタフさは日本屈指だ。

2018年大会最終日。3バーディー・ノーボギーの69で回り切り、首位と4打差を逆転して優勝したのは韓国のアン ソンジュ。ツアー通算勝利数を“25”に伸ばし、その後も3勝を挙げ、28勝として19年大会の舞台に帰って来た。「この難コースで最終日にノーボギーのゴルフをできたのが本当に嬉しかったです」と振り返るソンジュ。大会2連覇に挑むディフェンディングチャンピオンへの直前インタビューをお届けしよう。

──昨年大会での逆転劇は素晴らしかったですね。

自分でも信じられないくらいでした。というのも、葛城ゴルフ倶楽部という難コースで、しかも最終日にノーボギーで回れたこと自体が嬉しかったし、まさか逆転優勝できるとは思っていなかったからです。

──首位と4打差の最終日は、どんなことを目標にしてスタートしたのですか?

自分のベストのプレーをすることに徹しました。それが結果的に逆転優勝に結びついたのかも知れません。難コースでのノーボギーゴルフが、それ以降の試合でのプレーの自信につながったと思います。

──葛城ゴルフ倶楽部の難しさを具体的に話していただけますか。

風が強く、グリーンは硬くて速い。コースコンディションは毎回最高の状態に仕上げられています。良いショットを打たない限り、ボールはグリーンに止まってくれません。バーディーチャンスに着けることもできません。

──そんな難コースでの1勝は大きいですね。今年は2連覇が懸かっています。

優勝ばかりは、自分の力だけではどうにもならない部分があると思います。コースの神様が私の手を上げてくれるかどうか...。上げてもらえるように私はベストを尽くすだけです。とにかく攻略が難しい舞台ですから、一つや二つのミスが来るのは当然だと受け止め、ミスしても落ち込まず、すぐに気持ちを切り替えることが大切だと考えます。練習ラウンドでコースチェックしましたが、昨年よりもグリーンが硬く速いように感じました。

──今週は2連覇達成が目標ですか。

はい! と言い切りたいところですが、昨年はあまりにも上手く行き過ぎた感が強かったように思います。今年は開幕戦から調子が徐々に上向いて来ていますが、少し寒いですよね。私、寒いのが苦手なので(苦笑)。少しでも気温が上がってくれることを期待しています。

──18ホールの中で、とりわけ攻略しづらいホールはありますか。

強いて挙げるなら14番ホール(400ヤード・パー4)と16番ホール(425ヤード・パー4)ですね。思い描いた地点にティーショットを上手く運べるか。グリーンを確実に捕らえられるか。グリーンに上がってからもパットに神経を使います。気を抜ける一打はありません。

──いずれもバックナインのホールですね。

はい。この2ホールでスコアをまとめられるかどうかが(優勝争いでの)ポイントになると思っています。プレー次第でV2も見えてくるかもしれません。

──今週末は気温が上がるとの予報ですし、葛城ゴルフ倶楽部内の桜が満開になると聞いています。

私も2連覇の花を咲かせられたら最高ですね。ベストを尽くして頑張ります。

──活躍を期待しています。ありがとうございました。

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