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西郷真央選手 インタビュー

今季開幕戦で念願のツアー初優勝を遂げ、4戦目に早くも通算2勝目を飾ったのは西郷真央だ。4戦2勝で勝率5割。勝てなかった2試合では2位タイ、10位タイとベストテンを外していない、ブッチギリの強さだ。

師匠のジャンボ尾崎に優勝報告をした際、「よくやったな」と褒められ、そして新たな言葉を授かった。「メジャー大会(のタイトル)が取れると海外(メジャー出場)に近づけるから頑張れ!」。師匠からの直々の課題であり、明確な目標でもあった。

これまで西郷は「(国内)メジャーに限らず、すべての大会が大切だと考えているので、いつも全力で臨んでいました。ジャンボさんの励ましでメジャー大会優勝ができるように、全力で頑張ろうと思うようになりました」という。メジャーとは誰もが認知している、歴史と伝統ある大きな大会であり、それを制することが海外のツアーや大会で通用する自信になる。西郷はそう解釈したのだ。

大会舞台である難攻不落の葛城ゴルフ倶楽部についての印象を尋ねた。「グリーン面の傾斜が強く、パーオンショットの位置によっては、パットの難易度がまったく違って来ます。去年もパットが難しいと感じていましたが、今年も変わりありません。特にカップ横からのパットは3パットする可能性も高いので、バーディーパットが打てる地点にパーオンさせたいです」と、コース攻略プランは出来上がっている。

初優勝した大会最終日のウエアと2勝目の最終日ウエアのカラーが同じ黄緑色だった。験(げん)を担いでのことだろうか。「その日の朝の気分でウエアを選んでいます。2勝目を挙げた時は、試合中に『開幕戦で勝った時と同じ色だ』と気づきました。黄緑色のウエアに吸い込まれて選んだだけです」と、勝負服でも縁起を担いでのセレクトではなかったそうだ。

大会初日、西郷はインコースの午前7時5分にティーオフする。トップスタート組だ。「まだ気温が低い時間帯で、飛距離も変わって来ると思うので、うまく対応したいです。スタート時間が早い組の方が遅いスタート組よりもスムーズに回れるのは良いです」と、西郷はプラス思考も働かせてティーに立つ。難攻不落の舞台で通算3勝目をマークし、勝率を6割に高められるか。メジャー級の今大会で「春の女王」の座に就けるか。師匠から授かった課題をどうクリアーして行くのか。明日、桜満開の中、その試金石となる大会の幕が上がる。

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