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大会初日レポート

大会初日レポート

西郷真央とペ・ソンウの二人が5アンダーで首位タイ発進!

2022年のヤマハレディースオープン葛城がいよいよ開幕。今年は人数制限こそあるものの、3年ぶりの有観客開催となり、葛城GCには熱心なギャラリー、1,604人が来訪。会場内のあちこちで拍手と歓声が沸き上がり、選手たちにとって、モチベーションの上がる雰囲気が帰ってきた。

西郷真央選手

初日は、時折晴れ間が覗く曇り空の下、西からの強風6.5m/sが吹き荒れる厳しい条件。そんな中、5アンダーで飛び出したのは、2週連続優勝がかかる20歳の西郷真央と、韓国のペ・ソンウ。午前中は比較的穏やかな風で、早い時間からスタートした二人が、スコアを伸ばして好ダッシュを決めた格好だ。

1打差の3位タイ、4アンダーにつけたのが、内田ことこ、葭葉ルミ、川岸史果、ユン・チェヨン、フォン・スーミン、菅沼菜々、福山恵梨の7人。アンダーパーに27人がひしめく混戦模様となった。

ディフェンディングチャンピオンの稲見萌寧は前日、腰痛でプロアマを欠場していた影響か、3オーバーの76位タイと出遅れ。2日目以降の巻き返しに期待したい。

今季好調の西郷真央が、早くも首位という名の“指定席”に座る

西郷真央選手

インコースの午前1番組でスタートした西郷真央が、2週連続、今季3勝目に向かって好発進を遂げた。そのプレーぶりは、“指定席”に座るような安定感と余裕に溢れていた。

前半9ホールを2バーディー・ボギーフリーで折り返す。同組の高橋彩華が3バーディー・ボギーフリーで首位に立っていたが、後半のアウトコース、4番・パー3で順位が入れ替わる。高橋がティーショットを左へ曲げて池に打ち込み、痛恨のダブルボギーを叩く。一方、2番ホールのバーディーで首位の高橋に並んだ西郷は、グリーンを確実に捕らえ、バーディーパットをねじ込んで帯同キャディーとグータッチを交わす。

さらに5、6番ホールでもスコアを伸ばす3連続バーディー奪取をし、6アンダーの単独首位で、パー4の9番ホールを迎えた。グリーンカラーからパターで打った3打目を寄せ切れず、4打目でもカップインできず、痛恨のボギーフィニッシュ。5アンダーでクラブハウスリーダーとなり、終わってみれば首位タイ。2日目は午後組でスタートする。

西郷真央選手

「ミスヒットもありましたが、ティーショットが非常に安定していて、方向性に関してはすごくうまく行っていました。ボギーになりそうなホールが何ホールかありましたが、しっかりパーセーブできたので、良い流れでプレーできたと思います」。西郷は好発進を遂げた初日のゴルフをそう振り返った。

優勝した先週の好調プレーをキープできているから“指定席”の首位に座ったようにも思える。しかし、最終ホールでの3パットが、残り3日間のプレーに支障を来たしそうだ。そんな思いもあってか、ラウンド後に最初に行ったのはショートパット練習。「ストロークを確認したかったから」と西郷は話したが、パット感覚の乱れがV逸につながるかも知れないと感じたからだろう。

大会初日から西郷が座った指定席の列車は、果たして“2試合連続V”という名の駅に到着するのか。明日、自信を持ってパットストロークできるかどうかにまずは注目したい。

大会初日のコメント

ペ・ソンウ選手

ペ・ソンウ
首位タイ・5アンダー(5バーディー・ノーボギー)

「全体的にショットが良く、特にティーショットがすごく良かったですね。パッティングもうまく入ってくれて、ノーボギーだったので、全体的にいい一日でした。いいスタートが切れたので、明日はミスが出ても、うまくカバーできるようにしたいです」

葭葉ルミ選手

葭葉ルミ
3位タイ・4アンダー(4バーディー・ノーボギー)

「久しぶりにフェアウェイキープ率も良くて、外したのは2回だけ。ティーショットを『ここに置く』という感じで打てていて、しっかりライン出しができています」

川岸史果
3位タイ・4アンダー(7バーディー・3ボギー)

「1番ウッドは曲がらなかったし、アイアンの距離感も良かったので、7バーディーが獲れたのかなと思います。(この大会で)予選落ちしている時は、ティーショットが荒れていたので、今週は安定していますね」

川岸史果選手

ユン・チェヨン
3位タイ・4アンダー(5バーディー・1ボギー)

「全体的に良かったけど、8番でショートパットをミスしたのがもったいなかった。前半に4つ伸ばせて、ホステスプロとして意識してやっていたので、今週いい結果を出せるように最後まで頑張りたいです」

稲見萌寧選手

稲見萌寧
76位タイ・3オーバー(1バーディー・2ボギー・1ダブルボギー)

「ショットとかゴルフの状態はそんなに悪くなかったんですけど、マネジメントとか風の影響でうまくいかなくて、行っちゃいけない方に行ってしまったりしました」

(原稿・写真:伝昌夫、菅野雅裕)

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