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西郷真央選手 インタビュー

「ディフェンディングチャンピオンとして、ここに戻れて嬉しいです」。

大会前日のプロアマ大会に出場した西郷真央。ラウンド後の記者会見の第一声は、素直な気持ちだったに違いない。

昨年はこの大会を制し、ツアー5戦目にして年間3勝目を達成。翌試合は2位タイ、2試合後の大会でも優勝を飾り、ツアー7戦目終了時点で4勝と圧倒的な力を見せつけていた。しかし、ツアー後半に入ってからは思うように勝ち星を挙げられず、ドライバーショットが突然乱れてしまう悩みを抱える。4日間大会のツアー最終戦では、ノーバーディーでの80台スコアが3回、70台のスコアをマークできたのは1回というドン底ラウンドを経験してオフシーズンに入ったのだった。

筋力トレーニングを積み重ね、スイングを見直し、新たな自分のゴルフを模索する。その甲斐あってドライバーの不振もすっかり治まり、手応えを感じているようだ。

「(ミスショットを)気にすることなく(ドライバーを)振り抜けました。飛距離も出ているので、レイアップするホールもあり、グリーンが昨年よりも速くなく、硬くもないように感じます」と西郷。大会開催週の月曜日はトレーニングを終えてから葛城GC入りし、アプローチとパット練習を行ない、火曜日は練習ラウンドで18ホールをプレーしたという。

プロアマ大会でも18ホールを回り、コースチェックは万全。パットの距離感を出す練習をメインにしたことで、グリーンのフィリーングにも手応えがある。大会連覇に向け、準備は整って来た。

「3日間大会はスコアを毎日伸ばさなくてはなりません。4日間大会は1日パットが決まらず、スコアを出せなかったとしてもチャンスはあるのでプレーしやすいです」。この言葉からも、西郷はショット以上にグリーン上での出来が勝敗の鍵を握っているという読みなのだろう。

「オフは打席後方から(師匠)ジャンボ(尾崎)さんに見守られながらドライバーを打っていたので、それ以上の緊張感を(試合で)覚えることはありません」。ドライバーの不振を経て、さらに成長した証となるのが、大会連覇しかない。西郷は自分にきっとそう言い聞かせているに違いない。

(文・写真:伝昌夫、菅野雅裕)

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