ヤマハレディースオープン葛城2013の優勝者「比嘉 真美子」選手のインタビューをご紹介します。

言葉にならない感情がこみ上げて、嬉しいの一言です。涙は出なかったです。
プロとして勝ちたいと思った試合で勝てたことは早かったと思います。
アマチュアの時から常に勝ちたいと思ってトーナメントに出ていましたが、技術不足の部分だとかメンタルの部分だとか優勝争いになるとミスが出てしまうとか、そういう経験を経ての今だと思っているので、今回の優勝は4日間大会でもありますし、いい勝ち方ができたんじゃないかなって思います。
優勝のスコアからはすごく離れていたのですが、やはり最終ホールまであきらめることなく毎ホール毎ホールすごく集中してできたということが今回の優勝に繋がったのだと思います。
オフに入ってQTが終わって今年一年間同じキャディさんにお願いすると決めていて、そのキャディさんとの相談の中で4日間競技が一番実力が出るということで、葛城は風もすごく吹くと聞いていたので一番実力が出るんじゃないかというふうに予想していた試合でもありますし。それで最初の目標としてはヤマハレディースオープン葛城に一番のピークを持っていくというのは話してきたことでしたので。本当に実現できて良かったです。
風とか雨とか自然のものですので、それに勝つとかではなくてうまく風を利用して攻めたといいますか。そうした気持ちで昨日今日と臨めたことが良かったのだと思いますし、嫌だなと思わずにプレーできたのがスコアを伸ばせたんだと思います。
優勝とかは考えずに、こういうコンディションでしたし気持ちよく18ホールを終えられたらいいと思っていました。
ティショットはフェアウェイだったのですがセカンドをショートして寄らず入らず。

6番パー4は2メートル弱の下りのライン。パットを打つ時もアゲンスト。ボールも動きそうで気持ち悪くて、何度か仕切りなおした。セカンドは120ヤードをPWのおさえで。
7番パー3は右からの風。傾斜に当ててグリーンに乗った。4メートルのスライスライン。番手は5番アイアン。15番パー5は3打目残り140ヤードを8番アイアンで3メートル。

トップに並ぶ意識もあって一番緊張しました。気持ちが入りすぎていつもどおりのパットができず、手が震えました。
プレーオフの2回目は二人が外していたので入れるしかないと。外してもう一回次のホールでがんばるという気持ちがあったので正規の18番よりは緊張しませんでした。
やるしかない。ここまで来たら絶対に勝ちたいという気持ち。自分の悪い癖で気持ちが入りすぎて空回りするというラウンドがすごく多かったので、その経験を経て落ち着いてプレーできました。
はい。
220ヤードを5W。バンカーからピンまでは30ヤード、SWで。3メートルの上りスライス。
やっと終わったと。正規のラウンドもすごい風の中で、厳しいコンディションで。さらに強風の中のプレーオフ。早く終わって欲しいと。(入ったときは)試合を制して嬉しい気持ちが一瞬湧いてきました。
絶対に自分を曲げない気持ちでやっています。相手が飛ばないとか、グリーン周りがうまいだとかの意識は一切せずに、自分の気持ち、あるがままの自分で戦うことが大切だと思います。
あります。富士通の前半で自分が上位にいるとは思っていなくて、リーダーズボードを見て分かってから守りに入ってしまって、普段なら刻まないホールも刻んでボギーにしたりというのがあって。今回は絶対に曲げないという意識が強かったです。
ゴルフを始めてからずっと家族と一緒、全力のサポートを母や姉がしてくれた。その二人の前で優勝パットを決めて、一緒にトロフィーを持ったということは感無量でした。
高校2年の時に病気で。小さい時に兄を亡くして、高校2年生で父を亡くして。本当は5人家族のところが3人になって。本当に辛いことがありすぎて。母も姉も苦しい思いをしてきました。私は末っ子で何もできなくて。ただ明るく振舞って元気づけることくらい。次は私が母や姉を支えていくという気持ちが父が亡くなってから強くなりました。 今回の優勝は家族みんなで勝ち取った優勝です。
まったくなくて。iPad miniが欲しくて、今週勝てたら買っちゃおうかなとか冗談交じりでは言ってましたが・・・。
父がゴルフをしていた時はまだ私も始めたばかりでピヨピヨでしたから・・・。でもいつも勝負とかはしていましたね。
父と母がゴルフをやっていてゴルフ好きだったというのがきっかけです。
いやぁ、無いです。もともと口数が少ない父で何か言葉をかけてもらったという記憶があまり無いです。家族の前で言葉を発したというのもあまりなくて、ただ、飲みに行った時とか仕事の人には私のことを自慢していたとか周りの人から聞いたことはあります。言葉ではない見えない愛情がすごくあったと思います。
いえいえ全然下手くそです。90とかじゃないですか。
(世の中ではまぁまぁといいますが(笑))
(笑)でもあまり上手ではなかったですね。
弾けません・・・。細かい神経を使うのが苦手でスポーツばかりやっていました。
みんなで話し合って決めたいと思います。
(笑)みんなで話し合って決めたいと思います。
このコンディションで、4日間競技で勝てたというのは本当に自信になります。4日間は長いですし、本当に実力のある選手しか上位にいけないと思いますし、まだまだ未熟な部分は沢山ありますが試合を制することができたことは今後に活きてくると思います。
プレーオフの18番です。
(正規のラウンドでは)パー5でどんどんチャンスを作るということが今日はできました。

飛距離です。今まではショートゲーム、パットが下手で、その飛距離を活かしきれていなかった。このオフにアプローチやパターを見つめ直して練習したりだとか、今年はじめのタイでのホンダJLPGAでの経験だとかそういうのが活きてきて。先週とかTポイントレディスあたりから良い結果が出始めてきました。ショートゲームが少しずつ良くなってきていると思います。
17番のバンカーの縁からのアプローチとか、いろんなイメージが持てるようになって、いろんなクラブを練習するようになってというのができるようになってきました。
17番がパターか52度かで悩んだのですが、イメージが出たので52度で。OKパットにつきました。
右からのフォローで、ワン番手下げるということも考えた。でも風に落とされるということもあるので、そのままの番手で低く出して風の中を潜らせて右を狙って打ったんですけれど、ナイスショット過ぎてまっすぐ行っちゃいました。
はい。
まぁ、駆け引きというのでしょうか。守るところは守って行けるところは行くということが考えてできるようになった。キャディさんのアドバイスもすごい大きいですし。本当に良いプレーができました。
サロンパスですとか、アースモンダミン・・・そうしたところでいい流れに持っていきたいと思います。女子オープンが今年の最大の目標ですかね。もちろん、それ以外でも優勝を狙って勝てるように頑張って行こうと思います。
ヤマハレディースオープン葛城は、4月4日から4月7日まで開催し、皆様のご協力により成功裏のうちに終了しました。大会、並びに競技の運営には、地元自治体から後援をいただくと共に過去最高となる延べ1,161名のボランティアの方にご協力をいただくことができました。
大会主催者として今回の運営協力への感謝の気持ちを表し、静岡県、浜松市、磐田市、掛川市、袋井市、森町の地方自治体にそれぞれ100万円、総額600万円を寄贈しました。これにより、これまでの寄贈総額は2,900万円にのぼりました。今後の地元の地域活性、社会福祉などの活動の一助になれば、と願っております。
